吃音で電話が怖い…名前や第一声が出ない症状が治った方法をチェック!
吃音で電話が怖い…。
あなたも、実際に電話でこのような経験ないだろうか?
- 電話で第一声が出ない
- 自分の名前を名乗れない
- 会社名を言えない
吃音の「特定の言葉が言えない」「喉が締まって声が詰まる」などの症状は、吃音でない人にはなかなか理解されずつらいもの。
特に電話の場面では、声だけが頼り。
電話でうまく話せないときに限って、「もしもーし?」「聞こえてますかー?」など電話相手から言われて、電話がトラウマになってしまう。
そんなつらい吃音でも、電話で話しやすくなるコツをお伝えしていく。
少しでも楽に、電話で話せるようにチェックしていこう。
今回のポイント
吃音で電話が怖い…電話で第一声が出ないときのコツをチェック
吃音で電話が怖い。そう思う理由の一つには、電話で第一声が出ない不安感がある。
特に、会社などでは「電話で第一声が出ない」といった理由は、なかなか聞いてもらえない。
上司に相談しても「電話で第一声が出ないなんて、それは甘えだ」と話を聞いてもらえないといったこともある。
本当に理不尽な話なのだが、吃音の人は真面目な人が多いので「吃音である自分自身」を責めてしまう人も多いもの。
「なんで自分はうまく話せないのだろう…」
「吃音さえなければ…」
こんな風に考えてしまい、吃音の負のループにはまってしまう。
しかし、そんな風にネガティブに考えていても、吃音は良くなるものではない。
むしろ、そのストレスから更に言葉が出ないようになってしまうからだ。
電話で第一声が出ないのは「うまく話せないかもしれない…」といった不安や恐怖を感じることが原因。
その不安感から緊張感が高まり、筋肉がこわばって動かしにくくなってしまう。
そして、それによって、喉が締まって声が出ないように感じてしまうということ。
あなたにも経験があると思う。
恐怖を感じたり緊張しているときに限って、体が思ったように動かしにくかったり…。
吃音で思ったように第一声が出ないのは、実はこのような状態なのだ。
このような場合、やはり電話でうまく話せた、という成功体験を積み上げていくことが必要。
それによって、「電話で話すことは自分にとって怖いものではない」と心から思えたら、電話を見ただけで緊張するような場面も少なくなってくる。
では、吃音の人でも電話で成功体験を積み重ねるにはどうしたらいいのか?
それには、普段の会話から安定した話し方ができるようにチェックしていくことだ。
実は、「電話で第一声が出ない」という吃音の人は、普段の生活の中でも思ったように第一声が出ないことが多い。
そんな状態では、さらに緊張しやすい電話の場面で第一声が出ないのも無理はないだろう。
つまり、吃音で電話が怖い・電話で第一声が出ないと感じたら、まずは電話に限らず、「喉が締まって第一声が出ないときにうまく話せるコツ」をチェックする。
その方法がこちらだ。
[su_box title=”ポイント” box_color=”#fa3b3b”]
喉が締まって第一声が出ないときに、うまく話せるコツ
- 緊張している、喉・口・舌がこわばっていると感じたら力を抜くようにする(肩を上下に動かすことで、力が抜きやすい)
- 声が出しづらい、と感じたら、慌てずに深呼吸をしてみる(話すのが1、2秒遅れたとしても、相手は分からないので大丈夫)
- 早口は絶対にNG。ゆっくり話すことを心がける
- 一音ずつを伸ばして話す(あーりーがーとーう、のように。出だしが言えると、後もスムーズに話せる)
- 声を張り上げるように話すと、第一声が出にくい。歌を歌うような声の出し方を意識してみよう
[/su_box]
もちろん、一度にすべてを実践しようとするとパンクしかねない。
上から順に、普段の生活の中で取り入れられるようにチェックしてみると良いだろう。
もしかしたら「電話で第一声が出ない状態を改善したいのに、遠回りだなぁ」と感じられるかもしれない。
でも、吃音に焦りは禁物だ。
まずは、普段の生活で第一声が出ない状態を改善していくこと。
そのあとに、電話で第一声が出ない状態を改善していくというステップがあるということを理解してこう。
吃音で電話が怖い…電話で名前が言えないときのコツをチェック
吃音で電話が怖い。そう感じるもう一つの理由に、電話で自分の名前が言えない・会社名が言えないことがある。
吃音にとって、他の言葉に言い換えることができない名前を電話で伝えるということは大きなハードル。
ましてや、苦手な行や言葉から始まる言葉ならば、電話で名前を言うことを考えただけで、パニックになってしまいそうだ。
電話で自分の名前や会社名が言えない場合は、次のコツをチェックしておくと良い。
[su_box title=”ポイント” box_color=”#fa3b3b”]
電話で、自分の名前・会社名が言えないときのコツ
- 名前や会社名を言う前に、「えー」「はい」など別の言葉を付けて話す(最初に別の言葉をつけると、言いにくい言葉も続きやすくなります)
- 名前や会社名の最初の文字を発音せず、2文字目から言う(タナカタロウです→ナカタロウです)
- しっかり息を吸い、吐き出す息に声を乗せるイメージで発音する
[/su_box]
電話で、自分の名前や会社名が言えないという場合は、これらの方法をチェック。
また、吃音は軽度であるか重度であるかに関わらず、電話が怖いなどのトラウマを感じてしまいやすいものだ。
そのまま無理をして、声を振り絞るように電話に出ていると、今の吃音の状態がさらに悪化してしまうことは避けられない。
そのため、吃音で電話が怖いといったトラウマを克服するためには、小さなステップを乗り越えて自信をつけていくことが必要だということ。
たとえば、以下のようなステップを踏むと参考にしてほしい。
[su_box title=”ポイント” box_color=”#fa3b3b”]
吃音で電話が怖いトラウマを克服するための5つのステップ
- どもりにくい普段の会話で、今まで以上に丁寧な話し方(ここまでにチェックしたコツを意識する)をしていく
- 自分は話せる、という自信をつける
- 気のおけない友人や家族への電話で、さらに自信を高める
- 電話でうまく話せなくても問題のない相手(たとえば、電話注文やカスタマーサービスなど)への電話で、丁寧な話し方の練習を行う
- 仕事の電話など苦手な場面で、丁寧な話し方を実践していく
[/su_box]
このように細かくステップを設定すると、吃音で電話が怖いといったトラウマも克服しやすくなる。
一つ一つ階段を登るように成功体験を積んでいくこと。
それ自体は、一気に吃音で電話が怖いトラウマを克服するものではないが、その分、自信を積み重ねやすくなる。
一気にトラウマを克服しようとすると、その反動で失敗した時に立ち直れないようなダメージを受けてしまうこともあるだろう。
そう、それは登った階段を足を滑らせて転げ落ちてしまうようなものだ。
しかし、上記のようなステップを組むと、うまく行かなければ一つ階段を戻ればいい。
またそこで自信をつけてから、もう一段登ればいい。
もちろん、吃音でも電話は毎日しなければならない、という方がほとんどだと思う。
でも、普段から1〜4のステップで自信をつけることはできるのだということ。
一日一日の経験値は感じにくいかもしれない。
でも、数日・数週間とコツコツ実践していくことで、確実に以前のあなたとは違いを感じられるようになるはずだ。
無理は禁物だが、吃音だからといって決して電話することをあきらめる必要はない。
少しずつ自信をつけていけば、状態は改善することができるのでチャレンジしていくことが大切だ。
吃音は克服できない!
そう自分に言い聞かせてきた。でも結局、自分と向き合わずに逃げてたんだ。
影響力は小さくていい。「自分には無理だ」と感じる心を開くきっかけになれたら。
無理だと決めつけているのは自分自身。それに気づくことが、吃音克服の一歩目だ。
吃音で電話が怖い…名前や第一声が出ない症状が治った方法のまとめ
吃音で電話が怖い、第一声が出ない、名前が言えない…。
周りの人がすんなり電話に出ているのを見ると「自分はなんてダメなんだ」と自分を責めてしまうかもしれない。
しかし、そんな考えは全くもって無意味だ。
むしろ、自分で自分を追い込み、さらに吃音の症状がひどくなってしまう。
電話でうまく話せない状態を改善していくためには、なるべく前向きな気持ちで今出来ることをやることが大切なのだ。
自分らしく話せるコツを身につけていこう。
この記事へのコメントはありません。