言葉をどもるようになった時に気をつけたい3つのこと。原因、吃音症、克服について
言葉をどもるようになると、今まで当たり前だった日常が崩れ去っていく。
言葉をどもることでからかわれたり、自信が持てなかったり、人間関係がうまく行かないもどかしさを感じたり…。
言葉をどもるようになった時のつらさは年齢に関わらず、大きな試練となって、あなたの前に立ちはだかる。
時には、楽しそうに笑い合う会話に入っていけず、羨ましく視線を送ってしまうかもしれない。
自分の意見がうまく伝えらえず、発散しようのないストレスを抱えてしまうかもしれない。
もし、このまま言葉をどもる状態が治らなかったら…
そんな悩みを抱えているあなたへ。言葉をどもるようになったと感じたら、気をつけたい3つのことをお伝えしていきます。
言葉をどもることから解放されて、自分らしい話し方、生き方ができるようになろう!
今回のポイント
言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと① 言葉をどもる原因・対処は、大人と子供で変わる。
言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと。
まず一つめは、言葉をどもるようになったのが子供なのか、大人なのかで原因や対処が変わってくるということ。
言葉をどもるようになったのが子供である場合、脳の発達によって今後、言葉をどもることなく話せるようになる確率も高い。
しかし、それはもちろん、言葉をどもるようになった子供への大人の対処が密接に影響してくるのは確かだ。
たとえば、言葉をどもる子供は、しつけを厳しくされるなど親からのストレスを大きく感じた場合。
子供は、親に対しての緊張などから言葉をどもることへ変換されてしまうことがある。
子供が言葉をどもるようになると、親として今後を心配するあまり、
「ちゃんと話しなさい」
「もう一度、ゆっくり言いなさい」
「◯◯と言いたいんだよね(急かす)」
など、子供が言葉をどもるようになることに深く注意を払いがち。
もちろん、親としてその気持ちも分かるのだが、感受性の強い子供にとって、この行動は逆効果になることが多々ある。
つまり、もし子供が言葉をどもるようになったら、まず一番初めに意識したいのは「温かく見守る」こと。
決して、子供が言葉をどもることに対して、親の方が過敏に反応しすぎることがないようにしてほしい。
むしろ、言葉をどもる子供に対して、親ができること。親がやるべきこと。
それは、子供が言葉をどもることで嫌な思いをしていないか、することがないか、先回りして配慮をしてあげてほしい。
子供自身が、
「自分は言葉がうまく話せない。どもる。」
そう自覚した瞬間、なかなか言葉をどもる状態から抜け出しにくくなるからだ。
そして、次に、大人になってから言葉をどもるようになった場合。
実際、大人になってから言葉をどもるようになると、しがらみや人間関係でのストレスも多く、悪化しやすいのも事実。
しかし、だからといって、このまま言葉をどもる状態でもがき、苦しみ、卑屈になって人生が終わるなんて誰も望まないだろう。
実は、私自身、言葉をどもる状態(吃音症だった)と長年付き合い、ひどく苦しんだ一人だ。
でも、だからこそ、言葉をどもる状態で悩む人を、この世から一人でも少なくしたい、そんな想いは誰よりも強いと自覚している。
言葉をどもることで悩み、傷ついている大人たちには、特に伝えたいことがたくさんある。こちらの記事をぜひ確認しておこう。
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言葉をどもる大人たちへ!原因は発達障害?ストレス?吃音症の克服や治療は?
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言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと② 言葉をどもることと吃音症の関わりを理解しておく。
言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと。
二つめは、言葉をどもることと吃音症との関係を誤解なく、しっかりと理解しておくことが大切。
そうすることで、今の自分がどのような状態にあるのかを、客観的に把握することができる。
なぜ、それが大切なのか?
それは、今ある自分の状態を正しく把握することが、言葉をどもる状態の改善には欠かせないからだ。
また、不必要に、ネガティブな感情に振り回されることも減らすことができる。
「俺は言葉もろくに話せない、ダメな奴だ」
「こんな状態で、生きていても意味があるのか」
言葉をどもるようになるととにかくネガティブな感情に襲われやすい。
でも、普通に考えて、それは仕方のないこと。
言葉をどもるようになれば、
- 自分の意見を言えない
- コミュニケーションがうまく取れない
- イジメやからかいを受ける
- 周りの人間に理解されない
- 自分に自信が持てない
- 人生において不可欠な、仲間や恋人に恵まれない
などの出来事が、
一気に押し寄せてくるのだから。
言葉をどもるようになって、ネガティブにならない方が難しい。
だからこそ、今の自分の状態を正しく理解することは欠かせない。
それこそが、自分を守る、自分の居場所を作ることにつながるのだから。
言葉がどもることと、吃音症との関係性については、こちらの記事に詳しくまとめている。
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言葉がどもるのは病気?大人の吃音症は治る?克服方法や治る確率とは?
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言葉がどもること、吃音症を克服するためには、その繋がりを理解することはとても大切。
恐れず、前向きな気持ちで、自分自身の状態についてもっと知っていこう。
吃音は克服できない!
そう自分に言い聞かせてきた。でも結局、自分と向き合わずに逃げてたんだ。
影響力は小さくていい。「自分には無理だ」と感じる心を開くきっかけになれたら。
無理だと決めつけているのは自分自身。それに気づくことが、吃音克服の一歩目だ。
言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと③ 言葉をどもること、吃音症の克服について正しく理解する。
言葉をどもるようになった時に気をつけたいこと。
三つめは、言葉をどもることや吃音症の克服について、正しい理解をすることだ。
当たり前のことだが、何かを達成したいと思う時に、その道すじが描けていなければ、迷子になってしまうだろう。
言葉をどもることや吃音症を克服する上でも、これは同じこと。
克服するための正しい道すじが描けていなければ迷子になって、場合によっては、余計に症状が悪化する事態になる。
だからこそ、克服に対する正しい理解をすることは本当に大切なのだということ。
では、突然だが、あなたは言葉をどもることや吃音症の克服について、どんなイメージを持っているだろうか?
「当然、言葉をどもることなく話せること」
「自分の思ったように、言葉を話すこと」
もし、そんなイメージをお持ちなら、残念だが、あなたが言葉をどもることを克服することは非常に難しい。
なぜだか、分かるだろうか?
これはとても大切なことなので、ぜひ一度自分でじっくり考えてみてほしい。
できれば、コメントなどであなたの考えを聞かせていただけると、直接レクチャーすることができるかもしれない。
もちろん、他のページも読んでみて、自分なりに考えを導くのも良いだろう。
不安かもしれないが、本気で克服したい気持ちがあれば、まずは考える。行動する。そこから始めよう。
あなたが、言葉をどもる自分自身と向き合うことができる、強い意志を持ち、そして、行動へと移せること。
言葉がどもる、吃音症を克服するためには欠かせない考え方を身につけられることを願っています。
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